テクニカルとファンダメンタルズ、どちらを勉強すべき?

初心者はテクニカルとファンダメンタルズのどちらが大切?

答えは簡単です。

どちらも投資には大切な知識です。

どちらを勉強すべきか、両方勉強すべきなのか、それはあなたがどういったリソース(資源)を持っているかによって変わってきます。

つまり、あなたが使える時間やすでに持っている知識などを考えて、どうやって勉強するかを決めていく必要があるのです。

プロになるなら、どちらということはなく全部勉強した方がよいに決まっています。

でもプロになるわけではないのなら、例えば、ファンダメンタルズを重点的に勉強しながら投資の経験を積み、徐々に他の知識も増やしていく、というスタイルの方がうまくいきます。
もちろんテクニカルをメインにしながら、でも構いません。

一つのやり方をメインに勉強をし、実践を通して徐々にほかのやり方も身につけていく、というのは、何かをマスターするための王道です。

投資を決断するときに使う知識を大きく2つに分けると、テクニカルとファンダメンタルズになります。

テクニカル投資は、チャート分析や投資タイミングを計る指標を見つけ出す投資のやり方です。

ファンダメンタルズ投資は、企業分析を通してよい会社を見つける投資法や、日本経済などの大きな経済動向を分析する投資法です。

どちらがよい、ということはありません

上級者に投資の勉強を聞くと、チャートだけ見るべき、ファンダメンタルズが一番大切、などの答えが返ってきます。

でもそれはほとんどが自分の経験を語っているだけだったりします。

世の中には、チャートで儲けている人もいれば、ファンダメンタルズで儲けている人もいるというのが事実です。

確かに儲けている人のやり方は参考になります。
でもそれを真似すればうまくいくわけではありません。
うまくいっている人の真似をしてうまくいった人は、たまたまその人にその手法が合っていただけです。

実は上級者はどちらも初心者相手になら、それなりに話すことができるくらいには知っています。

そのくらいのレベルになった前提で、チャートが大切、ファンダメンタルズが大切、と上級者は言っているだけです。

まずはどちらか一方が正しくて、どちらかが正しくない、という思考法を一回やめましょう。

自分のスタイルを見つけよう

大切なのはまずは自分でどちらもやってみましょう。

そして自分なりの感覚を持って、あなたなら何をメインにするのがよいか、を考えてみてください。

何をメインにするかは、あなたが持っているリソース(資源)によって向き不向きがあります。

  • 学校や会社で会計の基礎知識をすでに身につけている
  • 経済学の知識を持っている
  • 知識はないけれど勉強する時間はたっぷりとある
  • 仕事で忙しいので勉強する時間はない
  • 資金が多くないのでトレードは年に数回しかしない
  • マーケットに張り付いてトレードに専念する気持ちは人一倍ある
  • 自分の仕事を通して、世の中の好況、不況がなんとなくわかる

など、あなたには持っているものや持っていないものがあるはずです。

そのあなたが持っているリソースに合わせて何をメインに勉強していくか決めましょう。

時間というリソースを第一に考える

リソースには、ヒト、モノ、カネ、時間、などがあります。

ヒトは自分の能力、モノは勉強のためのツールや先生、カネは投資できる金額や勉強に使えるお金、そして時間はあなたが純粋に投資の勉強にかけることのできる時間です。

意外に時間というリソースは重視されません。

例えば、ビジネスマンが仕事をしながら投資をしているのに、カリスマデイトレーダーの手法を学ぼうとしていませんか。

カリスマデイトレーダーの最初の頃とあなたを較べると、能力やツール、資金は変わらないかもしれません。

でもデイトレーダーは1日中マーケットを見て勉強する、という時間のコストを莫大に払っています。

仕事を持っている人には絶対できない時間というリソースがデイトレーダーとして成功するためには必要条件です。(もちろん、十分条件ではないので、時間をかければデイトレーダーとして成功するわけではありません。)

時間というリソースをまずは考える。

時間というリソースが十分にあるなら、どんな勉強でも大丈夫です。
というよりも時間を使ってたくさんいろいろなことを勉強した方がいいかもしれません。

時間というリソースがないのであれば、すでに持っている能力や知識、ツール、資金量などでカバーする必要があります。

ですから時間がないのであれば、何を勉強すべきかは、必然的にあなたのすでに持っている能力や知識が前提になって決定されるべきです。

自分に合った投資の勉強法を見つけよう

あなたのリソースをまずはしっかりと考えてみましょう。

  • 投資の勉強に使える時間がどのくらいあるのか
  • あなたがすでに持っている投資以外の能力、知識
  • ニュースをどこからとるか、エクセルやプログラミングを使って株価データを分析できる環境かどうか
  • どのくらいの資金量があって、どのくらいのリターンとリスクを想定しているか

特にあなたの使える時間と、投資に使えそうな能力や知識について、よく考えましょう。

テクニカル分析はパターンを覚えればいいので簡単、は本当か?

テクニカルはわかりやすくてファンダメンタルズは難しい、という感想を持つ初心者の方が多いようです。

確かにチャートはパターンを見つけて当てはめるだけなので簡単にできそうです。

でも実はそのパターンを見つけられるかどうかよりも、そのパターンを使ってもいい局面かどうかを経験から判断することの方が重要なのです。

本来、テクニカル分析はあるパターンに当てはまったら取引をすればよいので、誰がやっても同じ結果にならないとおかしい話です。

でも初級者と上級者で結果が同じになることはありません。

経験値がどのくらいあるかで、チャートの見方が変わってくるからです。

少しチャートの勉強をしてローソク足のグラフを見ると、ほとんどの局面は買いのサインも売りのサインもどちらにでもとれる状況が多いことがわかります。

しかもチャートパターンの優位性は実はそれほど確実性が高いわけではありません。

実際に過去データを検証すればわかりますが、コイン投げをして裏表で売り買いを決めた時の確率よりも少しだけいいかなあ、という程度です。

そしてテクニカル分析のパターンにしたがってトレードをスタートするのは簡単ですが、どこでポジションを手仕舞うかは各人で考えないといけないところです。

先ほども言いましたが、実際にチャートを見ると買いサインにも売りサインにも見えてしまう局面がほとんどです。

ですから儲ける確率が高いチャートパターンでトレードエントリーしても、上がりそうなチャートにも、下がりそうなチャートにも見えて、どこで利益を確定するか、もしくは損切りをするか、に迷ってしまいます。

迷わなくなるためには経験を積むしかありません。

もしくは徹底的に過去の検証を行うのでもよいでしょう。

ただ検証を行う場合にも、検証を何回もやってみる経験値が必要です。

【参考記事】「投資情報の詐欺商材は、反面教師として使い倒そう」

テクニカルはパターンを覚えれば簡単、と安易に考えていると結局モノになりません。

実はテクニカル分析の勉強で儲けるようになるには、時間と経験が必要になるので、そこは理解しておきましょう。

ただし、テクニカル分析の習得は時間がかかるものの、パターンを使って反復練習しながら身につけていくものなので、いったん身につけると他の勉強法よりも強力な武器になります。

短期の値動きに特化する場合には、特に威力を発揮しますので、デイトレーダーがテクニカル分析オンリーなのは理にかなったことだと言えます。

ファンダメンタルズ分析は難しいとよく言われます。

学校のお勉強を思い出させる、個別企業の会計やマクロ経済学などの勉強だからだと思います。

またファンダメンタルズの方が理論も多く、勉強しなければいけない範囲も広いというのも難しく思える点だと思います。

しかし経済学にしても、企業分析にしても、実際の経済や企業をどのように考えると分析しやすいか、という学問です。

それを教科書の1ページ目から勉強すると挫折します。

ファンダメンタルズを教科書を紐解いて勉強するのは難しいし、モチベーションもわきません。

投資に関連するファンダメンタルズの勉強は、実際に自分が興味のある分野を分析するときに教科書に戻って勉強していけばいいのです。

学生時代と違って、社会での実際に使うための知識は、

  1. 緊急性の高いところ
  2. どうしても必要な部分

の2つをきっかけに始め、その後で全体像をつかむ、というやり方を、あなたも仕事の上ではやっていると思います。

仕事でやっていること、趣味でやっていること、そういったものを身につけるためにやっていることを、投資でもやればよいだけです。

もし何かヒット商品が出て、ある企業の業績がよいのではないか、と思えば、それを分析するにはどうすればいいか、という観点で企業分析を勉強し始めれば十分です。

貸借対照表やバランスシートの話、損益分岐点の話などから始めずに、実際に分析したい企業を見つけて、分析したい部分から調べて、徐々に財務分析の全体像をつかみましょう。

またあなたが仕事をしているのであれば、自分の会社の業績やお客さんの動向などの変化に気を付けて、そこから日本経済や世界経済になにが起きていると言えるのか、ということを考えることもマクロ経済学の勉強の一つです。

むしろ机に向かって教科書を勉強するよりも、自分のよく知っている仕事に関連したことから経済を見るというスタイルの方が、投資では成果が出やすいのですから。

最近は、企業分析や経済学を実生活に役立てるにはどうすればよいかという観点から書かれた読み物的な本も多いので、投資に役立てるにはどうすればよいかと考えながら、それらの本を2,3冊読んでみるといいでしょう。

自分の仕事や生活から出てきた興味や疑問を、投資のためのファンダメンタルズの勉強につなげていくのが大切です。

あなたはマーケットを分析する時間がどのくらいありますか?

先に書いた通り、時間に制約があるかどうかは非常に大きな問題です。

テクニカルと言ってもチャートパターンや、各種の計算された指標など、何を勉強するかは幅広くあります。

ファンダメンタルズも大きく分けて、大きな経済の流れを見るマクロと個別の企業を見ていくミクロの2つがあります。

あなたがどのくらいの時間があって、どういったトレードスタイルで投資を行っていくかで勉強すべきものや勉強できるものは変わります。

デイトレーダー志向ならテクニカルの勉強がおすすめ

前にも書いたように、もしあなたが時間に制約がなくデイトレーダーのようにマーケットに張り付いてトレードをしていくのであれば、チャートを中心としたテクニカル分析をお勧めします。

短期の動きにフォーカスをして、何回も数をこなして反復練習し、経験値を積むことで対応できるマーケット環境のバリエーションをを増やしていく、というやり方です。

デイトレードの場合であればチャートだけでもほぼ問題はありません。

ただし、重要な経済指標の発表や日銀の金融政策決定会合など、大きな経済カレンダーのスケジュールについては、最低限どんなものであるかを勉強した上で、毎回チェックします。

イベントでどういう数字やコメントがあればマーケットがどのような動きをするか、ということを考えておき、特にイベントに自信がなければいったんポジションを取らないようにします。

テクニカル一辺倒でトレードをするのであれば、ファンダメンタルズ(というより単なる指標発表)がマーケットを動かす大きな要因になっている時間帯は、意識して手を出さないように各指標の重要性について勉強しておきましょう。

また先物のSQなどの特殊要因についても同様に勉強しておきましょう。

スイングトレードなどもメインはチャート分析ですが、少し長い期間でのトレードになるので、デイトレードよりもファンダメンタルズの知識を勉強しておく必要があります。

 

仕事があって時間の制約があるならファンダメンタルズの勉強がおすすめ

もしあなたがマーケットにずっと張り付くことができない、仕事を持ちながらの投資であれば、その特性を活かしてファンダメンタルズ中心にトレードすることをお勧めします。

あなたが企業分析に興味があったり、仕事が企業分析に関係があるなら、ファンダメンタルズの中でもミクロの企業分析にフォーカスするのがいいと思います。

バフェットが企業分析で大きなリターンを得ているように、個々の企業を財務諸表から分析していく手法は株式投資の王道と言えます。

ですから時間があってもなくても、株式投資をする際には企業分析のやり方を勉強しておくのは良いことです。

財務諸表の勉強をする場合にも、教科書を1ページ目からスタートせずに、自分の気に入った企業を1つ決めて、それを分析するにはどういった知識が必要になるのか、という観点から勉強のやり方を考えてください。

これもわかりやすい読み物的な書籍が多く出版されていますので、それからスタートするのがよいと思います。

ただし、ある程度知識が自分の中に蓄積されてきたら、1回は教科書を使って勉強して自分の中の知識を体系的に整理しなおすことが必要になります。

自分の興味のあるところから勉強をスタートすると、勉強のスピードは速くなりますが、自分の興味のない重要な分野の知識が抜け落ちる可能性があるからです。

時間の制約で企業分析まで手が回らないなら

企業分析は投資の王道ですが、時間という学習コストが非常に高いのが難点です。

そこで時間がない人には、ニュースや自分のビジネスを通して、マクロ経済のみを大きくとらえる勉強法をおすすめします。

時間がない中での勉強になりますから、細かいところまではカバーできません。

時間が足りない勉強不足、知識不足を自覚したうえで、取引頻度を抑えて、世界経済の大きな流れの転換点にのみ取引をするくらいの気持ちでトレードするのが一番いいでしょう。

世界経済の大きな流れの転換点は、1年から数年に一度の動きになります。

ですから、日々のニュースや経済ニュースを丹念に読みながら、自分の仕事の中での顧客動向、売り上げ動向などの変化を気をつけておくことが大切です。

ただし、マクロ経済を見てチャンスと思って投資するのではなく、株価に動きが出てからトレードにエントリーすることを心掛けてください。

例えば、リーマンショックの時には、後から考えるとマクロ経済の観点から破たんが間近に迫っていましたが、99%の人はその分析をできませんでした。

サブプライムローンなどの仕組みが一般的ではなかったこともありますが、現在の状況が大きく変化するという予測を人間は立てにくいからだと僕は考えています。

株価の変動を見て、自分がこれまで勉強してきた経済の流れをもう一度点検し、それからトレードエントリーする、という流れがベストです。

そして、大きな流れの転換点で株価が動き出した時には、必ずトレンドフォロー、順張りを心掛けてください。

現在の状況が大きく変化するという予測を人間は立てにくいので、大きな経済の流れが変化していても、簡単に投資家の意識は変わりません。

以前と同じ意識で投資している人々は下げ始めても上げ始めても逆張りで臨むことが多く、それらの投資家がギブアップしてロスカットするまでマーケットは止まりません。

日々のファンダメンタルズの勉強に加えて、過去の大きな流れの変化である、リーマンショック、東日本大震災、日銀の金融緩和、ITバブル、小泉相場、などのマーケットがおおまかにどのような動きだったかという勉強をしておきましょう。

過去のマーケットの動きを勉強するのはテクニカル分析ですが、ファンダメンタル分析をメインにしている場合は、本当におおまかにマーケットがどのように動いたかだけ勉強すれば十分です。

また個別企業を見ていないのですから、付け焼刃で証券会社のレポートを見て銘柄を選ぶというようなことはせずに、日経平均などの指数のETFなどを中心にトレードすることも大切です。

本業を持つ個人投資家にとっては、このような投資スタイルが一番資産を大きくする方法だと僕は考えています。

テクニカルとファンダメンタルズ、自分のリソースに合わせて勉強しよう

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどちらも勉強しておく方が望ましいのは間違いありません。

ただし、全部を勉強するには多くの時間が必要です。

あなたの現在持っているリソースである、知識や使える時間、就いている職業などを考えて、何をメインに勉強するか決めましょう。

メインに勉強しているからと言って、それ以外を勉強しなくていいというわけではありません。

テクニカル、ファンダメンタルズのどれかを軸にして、経済状況、個別企業の動き、株価の動きを多面的にとらえないと儲かる投資はできせん。

まずは、メインの勉強をしっかりとして、それ以外のものを徐々に加えていく、というのが投資の勉強では大切なことです。

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