投資情報の詐欺商材は、反面教師として使い倒そう

勝率96%は本当か、年率140%利益は本当か

本当だと思います。

投資系の情報商材で言っている勝率96%や年率140%の利益は本当だと僕は考えています。

ただし、勝率だけを見れば、うまくいっている期間だけを取れば、という前提付きですが。

情報商材を自分ならどう作るか

僕も25年以上トレードでメシを食っていますので、株系の必勝法の情報商材は作れると考えています。

自分が過去にいろいろな戦略を思いついては過去データでシミュレーションを繰り返した経験を活かせば、相当いいものが出来上がると考えています。

なぜなら、経験上シミュレーションでいい結果を出すことは簡単だと知っているからです。

いろいろと変数を変えて指標を作ったり、組み合わせたりすると、それなりのリターンが出る戦略は作れます。

ただし僕は自分では絶対その戦略をやりません(笑)

あなたもできる簡単な必勝法商材の作り方

悪用厳禁です(笑)

プログラミングできる方はプログラミングで、エクセルを使える方はエクセルで、作っていきます。
FXをやる方はメタトレーダー4というツールを使うのが簡単かもしれません。

やり方は超簡単。

2本の移動平均線と過去3か月の株価データを用意します。
株価データは指数でも為替でも個別株のトヨタでも、そーせいでもなんでもOKです。

そして、短期の移動平均線(A日移動平均線とします)、長期の移動平均線(B日移動平均線とします)を決めて、短い期間のA日移動平均線が長い期間のB日移動平均線を越えたら買い、逆に短い期間のA日移動平均線が長い期間のB日移動平均線を下回ったら売り、サインが出たら売り買いのポジションをドテンして常にポジションを持つというルールでシミュレーションをします。

(いわゆるゴールデンクロスとデッドクロスというチャートの教科書によく出てくるものです。)

Aを3日にしてBを5日にした場合、Aを3日にしてBを20日にした場合など、とにかくたくさんの組み合わせでシミュレーションをやってみましょう。

3ヶ月くらいのデータであれば、ほぼ負けなしで、ドカンと儲かる組み合わせが見つかると思います。

もしうまい組み合わせが見つからなければ、

  • 一番損が大きかった組み合わせを見つけ、売り買いのルールを逆にする
    (たぶんこれでほぼ解決です)
  • データを4か月前から1か月前までの3か月、もしくはここ半年で一番うまくいきそうな3か月にする
    (商材の宣伝は5年前などのとてつもなく古いデータでなければ特に問題はないだろうから)
  • データの期間を短くして1ヶ月間にして同じルールを試す
  • 買いだけをルールにする(ドテン売りをしない)
  • 売りだけをルールにする(ドテン買いをしない)
  • チャートの本をめくって、もう一つくらい指標を取ってきてルールをもう少し複雑にする
  • 結果を見ながらうまくいく利食いルールを見つける
  • 比較的大きな負けだけをロスカットするようなルールを見つける
  • どうしてもトータルで大きく損益が振れる戦略が見つからなければ、損益は言わずに勝率の良い組み合わせを96%必勝法として売り出す

などを試せば、即席必勝法が見つかる思います。

こうしてできた必勝法には穴があるのは、あなたもよくわかるはずです。

簡単必勝法作成術の何が問題なのか

問題はいろいろあるのですが、大きな問題を3点だけ解説します。

これは偽の必勝法を作るというよりも、自分が投資をする、投資戦略を考える上で参考になる考え方です。

  • 期間を短い3か月間にした
  • 一番いい日数の組み合わせを無理やり見つけた
  • 途中でどのくらい損が出ていたかについては問題にしなかった

それぞれ、少し詳しく見ていきましょう。

期間が短すぎる

期間が短ければ、特定の戦略が非常によいパフォーマンスを上げるのは全く不思議ではありません。

例えばもみ合いが3ヶ月続いていたなら、短めの移動平均を2つ使って、頻繁にサインを出すのが非常に有効です。

逆に大きな上昇トレンドが出ていれば、大きなトレンドから降りないように、少し長めの移動平均を2つ使って、サインが出る回数を減らした方が良いでしょう。

結局、たまたまその3か月間有効だった戦略を見つけた、というだけで、必勝法を見つけたわけではありません。

マーケットはもみ合い、暴騰、暴落、緩やかなトレンド、などいろいろな状況があります。
またマーケットの中身を見ても、大型株が強い時期、小型株が強い時期、景気敏感株、ディフェンシブ株が強い時期、など、こちらもいろいろな状況があります。

これらのマーケットの傾向は1、2年続くことは普通です。
金融緩和が続いている間は高配当銘柄のパフォーマンスが良かったり、上昇トレンドや下降トレンドが途中もみ合いを挟みながら長い期間続くことも普通にあります。

ただし、マーケットは循環していきますから、本当に長い目で見て1つの戦略が儲かり続けるのは難しいことです。

本来シミュレーションは、これらのすべてのマーケット環境が入っている期間でやらなければいけないものです。
1年や2年のシミュレーションで見つけた良い戦略のほとんどはその間その戦略が有効なマーケット環境だっただけで、その戦略が優れているわけではないのです。

儲かるという情報商材のほとんどは、長い期間のシミュレーションを掲載していません。
よく見ると、大暴落の直後や暴騰の直前からの不自然なシミュレーション期間のものが多いのに気づきます。

戦略はマーケット環境によって変えていく必要があります。

少なくとも1つの戦略でトレードをするのなら、その戦略がうまくいかない時期にはトレードをしない、もしくは早めのロスカットが入るように工夫が必要です。

自分で戦略を作るときにも、短い期間での検証にならないよう気を付けましょう。

一番いい組み合わせを無理やり見つけた

移動平均の日数をいくつも変えて組み合わせることで一番いい戦略を見つけました。

これは「オーバーフィッティング」という問題を引き起こします。

「オーバーフィッティング」とは、フィッティングのさせ過ぎ、つまり過去のデータに最適化しすぎて、逆に将来のデータに対して対応力が無くなってしまうことを言います。

トレード戦略で考えるとこういうことです。

例えば5日移動平均線と10日移動平均線のゴールデンクロスが有効な場合(これが有効かどうかはわかりません、あくまでサンプルです)、10日移動平均線を9日や11日にしてもある程度有効であるのが普通です。

ところがオーバーフィッティングの場合、5日と10日の組合せは非常にいい成績なのに、5日と11日はマイナスの成績になってしまったりします。
こういう場合には、その組合せはたまたま成績がよかっただけで、実際にその戦略でトレードしても安定的な収益になりにくいことは想像できると思います。

シミュレーションで有効な組合わせを見つけるのであれば、必ずその組み合わせに近い組合せもきちんと成果がでているかどうかを見て戦略の安定性を確かめる必要があります。

逆に言うと、適当に期間を区切ってデータをこねくり回せば、未来の結果とは全く関係のない非常に良いパフォーマンスの戦略を作ることができるということです。

過去のデータから必勝法を探すのはそれほど大変ではありません。

ですから、その必勝法が未来のデータにも有効かどうか、を考える必要があります。

未来のデータにも有効であるかどうかを考察する作業が、データからモデル構築をするときに重要かつノウハウの必要な部分になります。

情報商材はうまくいっているということを宣伝しますが、それがきちんとした手順で検証されたものか、オーバーフィッティングの心配がないのか、ということには決して触れません。

途中経過を気にしていない

バブル崩壊の直前に株を買って持ち続けていたら、その間、配当も出ていたし今は株価も上がっているから儲かっている、と言われたら違和感はありませんか?

途中どれだけ評価損が出ていたか、という観点がこの話にはありません。
トレードシミュレーションを行う時、取引開始から取引終了までの間の最大損失のことを、最大ドローダウンと言います。

取引戦略の中には、成績は良いものの最大ドローダウンが非常に大きいものもあります。

そのような戦略は、実は大きなリスクを我慢していたから大きなリターンを取ることができた、というものがほとんどです。
優位性のある戦略ではなく、大きなリスクの代償に大きなリターンを得る戦略、と言えます。

例えば、リーマンショックの最中に下げ続けている間ずっとナンピン買いを入れ続けて、どんなに損失が膨らもうとその後底を打ち買値以上になるまで持ち続けたとします。
この戦略も必勝法の一つかもしれません。

でも、これは普通の人にはできない投資法です。

買った株が半値になるなどの損失は普通は許容範囲を越えてます。

またどこが底かわからないので、無限に近い資金を持っていないと対応できません。

ほとんどの情報商材も、途中経過の損失額にはほとんど触れていません。

100万円が1000万円になる証拠金を使った投資法かもしれませんが、途中の評価損や追加証拠金が100万円で収まっていたかどうかを確認する必要があります。

自分で投資戦略を考える際にも、ぜひ最大ドローダウンがどのくらいで、そのドローダウンに自分の資金は耐えることができるのか、に気を付けてください。

余談ですが、日銀のETF買いを見ていると、このリスクを一切気にしない無限ナンピン戦略を思い出してしまいます。
金融市場の歴史上はじめての試みですから、日銀の今後の動きにトレード戦略という観点からも僕は注目しています。

投資情報商材が詐欺かどうかの見分け方

投資情報商材が詐欺かどうか見分ける一番簡単な方法は、

投資情報商材を見たら詐欺だと思う、

ということです。

いろいろと見分け方を述べましたが、マーケットには長期的に儲け続けることのできる必勝法はありません。

情報商材は自分にとって都合のよい期間をいいとこどりしたもの、と考えておけばいいでしょう。

中には真面目なものもあります。

真面目なものの特徴は、

  • 簡単であると言っていない
  • 人によって向き不向きがあるという事実を前提にしている
  • 過剰な成果を宣伝文句にしない
  • 基礎的なことなので面白くなさそう

といった特徴があります。

でもこれってほとんど売れない情報商材の典型ですね(笑)

情報商材を反面教師として利用する

トレードする上で情報商材は本当にためになります。

負けが込んでくると、簡単に儲かる方法はないのか、と考えて、ネット上の広告を見つけてはクリックしてしまいます。

僕はひねくれているので、この成績はもみ合いのところを切り取っているのではないか、とか、この手法はきっとロングショート戦略の亜流だな、とか、オプション売りで勝率96%とか言って自分はプロだとか言うなよ、などと考えながら読んでいます。
お笑い芸人がテレビを見ながらツッコミの練習をする、という光景にちょっと似ている気がします。

僕の場合、そういうツッコミを考えながら、感情をあおる情報商材の申し込みページを読んでいると逆に冷静になっていくようです。
そして、やはり必勝法はない、地道に勉強しよう、という気持ちを取り戻すきっかけになっています。

また情報商材を疑いの目で見て、その裏を考える癖がついていると、自分でいろいろな戦略を考え検証するときに非常に役立ちます。

僕自身、頻繁にいろいろな戦略を思いついては検証しています。
ほとんどの戦略はやはりボツになりますが、シミュレーションしてみると自分の戦略が常識外れのパフォーマンスが出る時もあります。
でもそれはほぼ100%、何かを見落としている場合です。

それは、データが少ない中でいくつかの上手くいった事例にフォーカスしすぎている、とか、裏に大きなリスクがあるのを認識していなかった、という程度のものです。
けれど自分のアイデアに惚れ込んでいると、客観的になれず案外気づけないものです。

普段から詐欺のような情報商材に自分でツッコミを入れながら読んでいると、自分の戦略のツッコミどころもわかるようになります。

ぜひあなたも、たくさんの情報商材の広告からいろいろなものを学んでみてはいかがでしょうか。

宣伝文句から、その戦略がどういった戦略かを想像し、過去のパフォーマンスが載っていればそれのどこに穴がありそうかを見つける、という訓練をおススメします。
それを繰り返していれば、いつの間にかあなたのトレード能力が向上することは保証します。

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