日銀様がお買い上げのETF、すべて評価益となっております

やはり日銀のETF買いの効果は絶大だと思います。

ちょっとまとめてみました。

日銀のETF買い入れ

日銀がETFを買い始めてかれこれ7年くらいでしょうか。

2010年の暮れからスタートですが、本格的に買い始めたのは黒田さんバズーカ第一弾、2013年からでしょう。

2013年は年間1兆円の枠でバズーカと呼ばれ、そこから3兆円、6兆円とどんどん増やしています。

よく言われますが、過去の外国人の年間買い越し額と同等以上の買い入れ額です。

よく外国人が日本株を支配していると言いますが、それより日銀様なわけです。

日銀買いは下がった日の後場だけ

日銀のETF買い入れは前場が下がった日の後場にしか入りません。

自分の投資行動をマーケットにアナウンスするヘッジファンドはいないわけですが、日銀はそれをやっています。

相場は腕力で動かすことができると信じる人は多いのですが、日銀のETFを見る限り短期でマーケットを動かすのは結構難しいことがわかります。

現時点では毎日700億円程度は後場だけで先物買いが入るわけです。

半日で2000枚から3000枚は買いが入るわけですね。

でも日銀買いが入った日の後場は必ず上がるわけではありません

日銀が事前にアナウンスしている効果もありますが、マーケットはそこまで単純ではないということです。

少し長い目で見るとどういう効果があるか

少し軟調なマーケットが続くと、主体別の売買動向は、日銀のみが買い越し、他の主体は売り越し、になります。

結局日銀が吸い上げている限り、売りが一巡するとそれ以上は出てこないマーケットにここ何年もなってしまいました。

下げそうで下げないし、少し長い目で見るといつの間にか上がっている、ということを繰り返しています。

素直に下げたら買う、ある程度上がったら売って、また外部環境で下がるのを待つ、というのが正解のマーケットが続いているわけです。

ただしいつまでも日銀はETFを買い続けることはできません。

まずは買い入れ枠の縮小が来るでしょう。

そして買い入れたETFの放出が話題になります。

でもそれは今の日銀のスタンスを見る限り、相当先の話になるかもしれません。

今までのやり方を見ていると、国が永久債を発行してETFをその資金で買い取る、くらいの無茶苦茶をしそうな気もしますし、現時点でおびえる必要はなさそうです。

オプションマーケットへの影響

オプションマーケットではここ数年Skewと呼ばれる構造がつぶれてしましました

Skewなど、ボラティリティ構造などをまとめた記事はこちら。

ボラティリティとスキュー(Skew)や期間構造、ボラティリティカーブについてまとめてみた

2017.08.16

今は北朝鮮の不確実性で少し傾いていますが、それが落ち着けばまたフラットニングが進むと考えています。

「ナイトの不確実性」で出てくる、確率分布が事前に想定できる「リスク」は低くなっています。

ですから、確率分布がわからない「不確実性」だけで、今のボラティリティカーブは決まってしまう傾向があります。

VIXの水準は「リスク」で、Skew Indexが「不確実性」を表しています。

(正確にはKurtosisなのでしょうが)

Skew Indexはこちら

VIXを恐怖指数というのはそろそろやめませんか

2017.09.23

バーナンキプットという言葉がよく使われました。

バーナンキさんが下値を支えてくれるので、プットは買わなくても自然にマーケットにビルドインされているよ、という感じでしょうか。

現在の日銀プットは相当強烈で、日銀プットがマーケットに供給されている限り、あまりダウンサイドのプットのボラティリティが上がることはないのでしょう。

そんなマーケットにどう対応するか

そういった相場なので、素人が勝つ相場、と自分の損を棚上げして上から目線で語るトレーダーも少なくありません。

でもそれは心理学でいう、正当化、です。

イソップの狐の酸っぱい葡萄、ってやつですね。

自分は優れているという思いと、損失が出ているという現実を、自分の中で承認するための行動です。

これをやっている限りはトレードで一つ上のステージに行くことはできませんね。

ただだからと言って下がったところを無警戒でただ買えばいい、というわけではありません。

簡単に儲かるようなものは続かないし、すぐ価値がなくなるのが資本主義の基本原則です。

誰もが何も考えずに突っ込んだら買いを続けているうちに、どこかでは株を見るのも嫌になるくらいの下げが出るのでしょう。

自分はまだまだ先に話だとは思っていますが。

今、素人相場と愚痴っているトレーダーさんたちがツッコミ買いで儲けて、ブログやツイッターで暴れ始めたら要注意と思っていますが、まだ先のようです。

自分の場合は、突っ込んだらプットを買いながらデルタを取る、ということを単純にやっています。

何かが起こっても、プットという保険があれば問題ありません。

中央銀行には逆らうな

日々の値動きは日銀と関係ありません。

でも少し長めで見ると、必ず日銀のETF買い入れ効果は出てきます。

それを念頭に入れたトレード戦略をたてることが必要だと考えています。

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