プロフィール

大谷 長靖とはこんな人です

大谷 長靖(おおたに ながやす)

1991年に大学卒業後、野村證券に入社、その後はバークレイズ証券、みずほインターナショナルロンドン、みずほ証券、新生銀行、東海東京証券に勤務していました。
入社2年目から東海東京証券を退職するまで会社員として株式関連のポジションを持つ仕事(トレーダー)をやっていました。

トレードを始めてからは、バブル崩壊、ロシア危機、ITバブル、リーマンショック、東日本大震災、などいろいろな相場を経験させてもらいました。
幸いどのマーケット環境でも退場せず、うまくリスクを管理しながら儲かるトレードにつなげられたことはトレーダーとして大きな誇りだと思っています。

またトレードの管理者としては、20代後半に株式オプションチームリーダーとなり、その後も外資系エクイティデリバティブチームやロンドン日本株カスタマーフローデスク、エクイティデリバティブデスク、エクイティ部などのヘッドとしてトレーディングチーム全体を率いてポジションを取り、後輩を育成する仕事もしていました。
活気にあふれたチームメンバーが多く、後輩たちの多くが儲かるトレーダーとして成長してくれたおかげで僕自身も何とかチームやデスクを率いていくことができたことに感謝しています。
そしてその後輩たちの何人かは現在ヘッジファンドの運用者になったり、トレーディングチームのヘッドとして活躍していたりしています。

自分自身は現在、会社を退職し、個人投資家としてトレードしながら、実家のある北海道と東京を行き来して生活しています。

トレーダーという職業って何?

証券会社でポジションを持つ仕事をする人は、トレーダー、またはディーラーと呼ばれます。
日本の会社ではディーラーと呼ばれることのほうが多いですが、僕はトレーダーのほうが響きが好きなのでトレーダーと名乗っています。

さて、ポジションを持つ仕事って何?、と思われるかと思います。
簡単に言えば、証券会社のお金を使って取引をし、会社の資金を増やす仕事です。
僕の先輩が、会社の金で毎日麻雀をして儲ける人、と言っていましたが、まあそういったものと考えていただいてもそう大きく間違っていない感じがします。

僕自身は、約25年間、株式、先物、オプション、転換社債、ワラント、金利系商品など国内、国外のいろいろな金融商品を毎日のように売買して会社員生活を送っていました。

会社員としてトレードをしていたからこそ得たものがあります

会社の中では、自分が所属するチームにトレードの収益目標が割り当てられます。
ですから、チーム全体のレベルを底上げしていくことが目標達成への近道になるわけです。
自らのレベルアップのみが収益につながっていく個人でのトレードとはそこが少し違ってくるわけです。

チーム全体のレベルを上げるという目的の中、チームの先輩は後輩にいろいろなことを教え指導します。
また後輩も次に来る後輩たちにいろいろと教えてあげます。
チームで目標を達成しないと評価が上がらないのですから、自分の知識を隠す、という必要も特にありません。
こういった環境の中でトレードの勉強をすることが、個人で投資の勉強をするよりもはるかに有利であることはわかるかと思います。
(厳密に言うと外資系は個人主体の部分もあって若干違っていましたし、いわゆる歩合ディーラーと呼ばれる人々はチームではなく個人で評価が決まるので違ってきます。)

さて、そういった環境の中で僕が教わったことはたくさんあるのですが、その中で会社組織のトレーダーでなければなかなか気づきにくい大切なことを3つまとめてみました。
これらは個人投資家の方々と話しているとあまり強く意識されていない部分だと感じています。

会社員としてトレードをしたことで得たもの その1 
エッジのあるトレード手法の考え方

エッジのあるトレードというのは、勝ち目のあるトレード、理にかなったトレード、分の良い勝負、といった意味です。
例えば、カジノの運営者が大きな数の顧客を集めると確率的に儲かる、というのはエッジのある勝負をカジノ運営者側がしているから、などと使ったりします。

僕自身、今までたくさんの儲かるトレーダーのいろいろな手法や考え方に接することができました。
そしてそれを単に真似するトレーダーやその考え方を活かして自分のトレードに取り入れていくトレーダーなどたくさんのタイプをみました。

たくさんのトレーダーを見て考えたことは、儲かる手法は大変参考になりますが、ただ単にその手法を真似れば儲かっているトレーダーと同じ収益を稼げるようになるわけではない、ということです。
むしろその手法のもとになっている考え方、つまり「エッジがあると考える」背景や考え方は何なのか、が大切だということに気づきました。

マーケットにはいろいろな「エッジのあるトレード」が存在しますが、いつどんな時でもその「エッジ」が上手く機能するとは限りません。
通常「エッジ」は、勝ち負け両方があるけれどトータルで見れば勝てる、というカジノ経営と同じような考え方のものがほとんどです。
「エッジ」を理解してトレードしている人は、負けが多少あってもトータルで勝つという信念でトレードをしているので、多少の負けがあってもぶれることなく一貫性のあるトレードができます。
しかし、もし「エッジ」の背景がどこにあるのかということを深く理解しないで表面上の形だけ真似てトレードしている人は、ちょっと負けただけでも不安になって信念を持った一貫性のあるトレードができなくなってしまいます。

この、一貫性がない、ということはトレードでは最悪の結果をもたらします。
マーケット変化に対応できずに右往左往し、最初の計画とは違う取引をいつしか繰り返し損失が膨らみ、最後に耐えきれなくなり損切りをするとマーケットが反転、ということはほとんどの場合、一貫性のないトレードから生まれます。
一貫性がある「エッジを深く理解してる」状態であれば、マーケットが急変し損失が出ても、「エッジ」が消えているかどうかを確認し、信念をもって最初の計画通りの損切りをしその戦略を一回様子見するかどうかを決められるので、傷口を深くすることはありません。

ですから、投資家にとっては、エッジのあるトレード手法から、その背景になっている考え方、つまりエッジの根源は何なのかを学び、今のマーケット環境で「エッジ」になりうるものは何か、ということを考えることは非常に大事なのです。
そして、そのいろいろな「エッジ」を学び、その中から自分にもできる「エッジのあるトレード」は何か、また自分の取引スタイルに合う「エッジのあるトレード」は何か、それを自分はどのように応用していくのか、ということを投資家は模索していく必要があります。

僕自身は、自分の周りにいる先輩や同僚、後輩トレーダーたちのトレードや考え方に接しながら、時間をかけて自分なりの「エッジ」、つまり自分独自のトレードのやり方や考え方を身につけることができました。
現在は、マーケット環境が自分のエッジが効く相場、効かない相場のどちらであるかを考えつつ、それをもとにメリハリのついた損少利大のトレードをすることを意識するようにしています。

会社員としてトレードをしたことで得たもの その2 
リスク管理の基本

残念なことに自分は天才的なトレーダーではありません。
本当に、本当に残念なことです。
でも時間をかけることで儲かるトレーダーになることができました。
どうして時間をかけることができたのか?
それはマーケットから退場せずにトレードを続け、経験を積むことができたからです。

トレーダーになりたての頃は、感情に負けてトレードで暴走してしまうことや、理屈に合わない妙なトレードをしてしまったことがしょっちゅうありました。(今でもたまにやってしまいます。)

でも幸いなことに会社には上司と言う管理者がいました。
上司は僕のトレードを管理し、時には強制的に損切りをするよう、厳しく命令してくれます。
ですから会社でトレードしている限り、そこそこ良い上司に恵まれれば、マーケットから退場することだけは防いでもらえます。

もし自分が管理してくれる上司無しでトレードを始めていたら、損切りできずにズルズルとトレードを繰り返し、早々にマーケットから強制退場させられていたと思います。
幸いなことに自分は会社員として、上司の管理の下で会社のお金を使って失敗と成功を繰り返し徐々にトレーダーとして成長することができました。

自分で適切なリスクとは何かを理解し、マーケット変動に合わせてリスクを管理ができるようになること(損切りなど)、それこそがトレーダーの成長だと僕は考えています。
ある程度成長するまでは、自分を管理してくれる上司がいたほうが良いのです。
経験の少ないトレーダーは自分ではうまくリスク管理していると考えているかもしれませんが、ほとんどが過剰にリスクを取っていて気づいていないのが現実です。
だからこそ「〇〇ショック」があるとマーケットから退場を余儀なくされる投資家がたくさん出て来るのです。

会社員としてトレードをしたことで得たもの その3 
マーケットに関する考え方

会社でポジションを管理する部署にいると、毎日マーケット分析についてのミーティングがあります。
だいたい朝一番に、昨日のマーケットで気づいたことや今日のマーケットの見通し、などを一人ずつ順番に発表していきます。

またミーティングだけではなく、数人から十数人のチーム内のあちこちで、それぞれのトレードアイデアやそれぞれが気づいたマーケットの変化などを共有、というか雑談します。
そこには自分の考えと180度違う意見もありますし、自分が気づいていないマーケットの出来事や自分が考えてもいない解釈があったりします。
その時に出てくるお互いの言葉にお互いが反応しあい、さらに議論は深くなっていきます。

こういった雑談や議論を毎日続けていると、多種多様なマーケットの見方が自然に身についてきます。
そしていろいろな角度からのマーケットの意見を考える下地ができているからこそ、トレードで本当に使えるマーケットに対するシナリオを描くことができるようになります。
幾つかの可能性のあるシナリオとそれぞれに対する打ち手が組み合わさって、はじめて1つのトレード戦略をたてることができるのです。

トレードを始めたばかりのころは、自分が勝つシナリオだけを考えてしまいがちです。
ですから少しでも自分の想定と違うマーケット環境になると慌ててしまうわけです。
未来のシナリオを完璧に描くことはできません。
しかし、いろいろな想定が起こりうる、と事前に考えておくことで、たとえ想定外のことが起こっても対応できるのです。

また少し応用編になりますが、これは戦略の取り方にも影響を与えます。
例えば、「マーケットは今後上がると思う。僕のポジションはショート(売りポジション)だけど。」、なんてことを、僕はよく言います。
たいてい、なんだこいつ、という顔をされるのですが、それをひそかに楽しんでいます。
その真意は、いくつかのシナリオの中でメインはゆっくりと少しずつ株価上昇だけれども確率は低いながらも下がった時には大きな下落が見込まれる、という意味です。
一生懸命マーケットシナリオを考えて、もしマーケットがまだ織り込んでいないと思われるようなシナリオを見つけたときは大きなチャンスになる、ということです。

まずトレードの前に身につけておくべきことがあります

儲かっていない後輩トレーダーを見ていると、上記の3つのことを考えるよりも、手っ取り早く儲かっている人のトレードを真似て儲けよう、とか、本や情報商材にある魔法の杖のような確実に儲かるチャートパターンを見つけよう、とか、楽をして簡単に儲けられる方法を探し回っているように見えます。

でも本当の近道は、エッジのある手法の考え方とは何か、リスク管理とは何か、マーケットをどう理解するか、といったことをじっくりと考え、それを組み合わせて自分なりのチャートの見方、マーケット分析の仕方、トレード戦略などを自分の中に作っていくことなんです。

チャートやファンダメンタルズを学んでトレードに活かせるようになるためには、投資家としてその前に身につけなければならない重要なことが本当はあるのです。

僕が天才トレーダーではないからこそ得たもの

マーケットにはトレードの天才だと思うような人がいっぱいいます。
でも彼らは普通の人がなぜ苦労しているかわかりません。
そういうことに悩まないから天才なんです。

残念ながら天才ではない僕は、自分がどうやったらトレードがうまくなるか、ということをずっと25年以上考えて一つ一つ試行錯誤を繰り返しながら成長してきましたし、これからも続けて成長していくつもりです。
凡人が一歩一歩進んできた道なので、誰でも「やろうと思えば」できる方法だと思います。
ただし、それは残念ながらやることはお手軽かもしれないけれど、やっぱり努力が必要なんですけどね。

 頭に汗をかく

 インターネット上では、「簡単に儲かる株式投資」、「あっという間に資産が倍になるFX投資」、といった夢のようなおとぎ話が大人気です。​

約25年、証券会社でトレーディングチームのマネジメントをし、自らもポジションを取り続けていた自分から見ると、それはとても不思議な光景です。​

簡単に、あっという間に資産が倍に、なるのであれば、なぜその大先生は大多数の人々にその方法を教えるのでしょうか。
その大先生が借金してでもひたすらその手法を続け、大金を手に入れてハッピーリタイアでもすればいいのに、と思ってしまいます。

もちろんその先生は「エッジのあるトレード手法」を売っているのかもしれません。
でもそれを教わっただけではきっとトレードはうまくいかないことでしょう。
人から借りただけの手法は、結局ほんの少しだけマーケット環境が変わっても全く対応できないからです。
どこにエッジがあるかわかっていないなら、自分でリスク管理の調整ができないからです。
本当は手法ではなく、考え方が大事なんです。

もしあたなが、安易な投資教材で簡単に儲けるというのは本当は難しいんじゃないか、という現実にうすうす気づいたなら、一緒に頭に汗をかくリアルな投資の勉強をしませんか?​

確かに頭に汗をかく投資はお手軽ではありません。
でも頭に汗をかく投資をし、儲けた後の心地よい疲労と祝杯はたまりません。
ぜひみなさんと一緒に気持ちの良い乾杯をしたいものです。

最後に、もし僕に興味を持ってくださった、またはもっと話を聞いてみたい、と思われたら、

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