過去のボラティリティ大暴落を思い出してみる(2014年5月12日の記事)

過去に何回かインプライドボラティリティが思いもしないくらい暴落した経験がある。

1つ目はベアリングスのニックリーソンがボラ(というかプレミアム)を売りまくった時。
これは20世紀の話で、今同じくらいのインパクトを需給で与えるのは難しいと思う。
なにしろあのころは業者間で200枚もトレードすると大口に思えるくらいのものだったので。

確かベアリングスが約10000枚から20000枚くらいのオプションを売っただけでボラティリティが10%そこそこまで下げた時代だった。

2000年以降では3回くらいあるのだけれど、1回目は2003年から2004年にかけてで自分は外資系証券でトレーディングしていた。
外資系なので朝会社にいくと海外のトレーダーが大きなマーケット変化があるとメールを送っておいてくれた。

ヨーロッパのトレーダーからボラティリティが大暴落している、というメールがあり、アメリカのトレーダーからも同様のメールが来ていた。
そして日本でも大暴落は起こった。

当時は1年物のオプションくらいまでは流動性があったが、長いところはせいぜい2年ものくらいまでだった。
何せ仕組債の主流が満期半年から1年に過ぎなかったので。

その1年満期のオプションが2%突然下がった。
1年のオプションが22%程度の時にいきなり20%まで下げた。
短いところも3-5%下がり、とにかく大変な1日だったと記憶している。

しかもその日から3日程度、毎日毎日よく下げた。
最終的に1年物のボラティリティは18%程度まで下げたと思う。

初めてのことだったのでナンピン入れたトレーダーも多く被害が拡大した感じだった。

数日たって出てきた真相は、フランス系の証券会社がボラティリティ売りのファンドを設定したのが原因とのこと。
そのファンドは相当売れたらしく、日米欧のオプションをひたすらその会社は売りまくったわけだった。

実はこの手のファンド設定でボラティリティはその後も何回か下がっている。

特徴は以下の通り
1、海外市場も同時に下げだすこと
2、中長期のボラティリティが大きく下げだし、それに遅れてより流動性の豊富な短期のボラティリティが下がる、という通常とは違うパターンだということ
3、その手のボラティリティ低下があるとその後数か月から半年程度インプライドボラティリティは低いままであること

3については必ずしもそうなるものではないように思っているが、マーケットの大口プレイヤーがそう思っているからその手のボラ売りファンドが大量に設定されて、そのボラティリティ供給によってマーケットが止まってしまう、ということなのだと思う。

そういう意味でも、今回、株よりも参加者の質・量ともに上の為替マーケットのボラティリティ低下について自分では相当ナーバスになっている。

上の想定が当たると思っていないけれど、もし本当にそんなことが起こったら事前にちょっと考えておかないと対応しにくいと思っている。


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