2017年11月第2週のマーケット見通し

以下、寄付前のメルマガの文章です。

 

先週から続いている決算発表が今週はピークを迎えます。

また金曜日はオプションSQです。

それぞれマーケットに特徴が出やすいイベントだと考えています。

SQ週のオプションメカニズム

SQ週になると、一番手前の期近オプションの満期が短くなるため、オプションのガンマとセータが大きくなります。

ですから、SQまで1週間を切る満期のオプションをトレードすることは普段からお勧めしていません。

今週も特に短い満期のオプションをトレードする理由のあるマーケットではありません。

もしオプショントレードをするのなら、12月限で行う方がよいでしょう。

満期の短いオプションはガンマ、セータが大きくマーケットへの影響も大きくなる

ところで満期が短くなり、期近オプションのガンマとセータが大きくなることでSQ週には、オプションの需給がマーケットの動きの特徴を作り出すことがあります。

売り方と買い方の属性が違うことが原因になります。

売り方はノーヘッジの投資家、買い方はヘッジを行うプロの投資家が多い

まずセータが大きくなるので、オプションの売りポジションを買い戻さない人や、新規に売りポジションを作る人がでてきます。

そしてその売りに向かう買い方はプロの投資家になることが多くなります。

オプションを売っている人はプレミアム丸取りを狙っています。

ですから多少マーケットが動いても、通常は先物でデルタヘッジを入れたりオプションを買い戻したりして損切りすることはありません。

一方プロの投資家は、少しでもセータのマイナスを取り戻そうとして、多少マーケットが動けば先物でヘッジを行いガンマトレードを行います。

売り方はオプション教科書的には、先物が上昇すれば先物買いでヘッジ、先物が下落すれば先物売りでヘッジ、という行動を取る必要があります。

買い方は逆の売り買いで、先物が上昇すれば先物売りでヘッジ、先物が下落すれば先物買いでヘッジ、になります。

しかしSQ最終週の売り方は、大きくマーケットが動かない限り、この先物ヘッジをしない傾向があります。

一方でプロはきっちりと上がれば先物売り、下がれば先物買いを、行ってきます。

ですから日経の動きが小さな動きの範囲だとオプション買い方のガンマから出てくるデルタヘッジで上がれば先物売りが出て、下がれば先物買いが出る一方で、オプション売り方から出てくるはずのオプション買い方の先物売買と均衡がとれるはずの先物売買が出てきません。

ですからSQ週は、マーケットが小動きになりやすい傾向があります。

しかしその抑えられている日経が一度大きく動き始めると、今度は売り方の損失が大きくなり、耐えきれなくなって一気にデルタヘッジ、もしくはオプションの買い戻しが出てきます。

そのため動きが大きくなったとたん、それまで動かなかったマーケットが一気に動き始める、ということもSQ週にはあります。

まとめると、SQ週は基本は小動きではあるものの、動き始めた途端に大きな動きになる、という傾向が強い、ということになります。

決算発表の時期は指数は小動きになりやすい

また今週は決算が本格化します。

決算が続くときには、投資家の目は個別銘柄の決算に向いており、先物の売買は低調になります。

また決算を一通り見てから動きたい、という心理も働き、相場全般もエネルギーが低調になります。

確かに個別銘柄では大きく上げるもの、大きく下げるものなどもありますが、個々の銘柄の指数への影響は小さいため指数の動きは鈍くなりやすい傾向になります。

今週のシナリオ

オプション最終週で、決算発表がピークを迎える今週は、日経については基本的にはもみ合いをメインシナリオにしています。

ただここまでの日経平均の上昇が速かったこともあり、上にも下にも価格が不安定な面があります。

SQ最終週なので、もみ合いから離れるとロスカットが出やすい環境なので、動き出したら注意とは考えています。

動き出した場合、下方向であれば、上昇トレンドが継続中なので、押し目買いが入りやすく、オプション需給と別の先物買いがガンマショートの先物売りを緩和してくれると考えています。

ただ上方向は依然として不安定な状況ですので、上昇の方が要注意と考えています。

オプションは10月限同様にSQジャンプ狙いのコール買いが出てくるかどうか

10月SQの時には、日経の急ピッチな上昇の中で、SQでの上方ジャンプにかけた21000円越えを狙ったコール買いが結構入っていました。

そういった場合、上昇時にはコールの利食いに押されて上値は重くなります。

今月については、アップサイドへのジャンプに備えたコール買いはコールプレミアムが高かった先週時点ではまだ少ないと考えています。

しかし最終週になり、コールの価格が買い捨てできるくらいに安くなれば、裸のコール買いも増えます。

コールに買いが入っているかどうかはインプライド・ボラティリティの動きを見ながら判断します。

決算銘柄と決算を受けた今後の動き

今週は自分の持っている株の決算発表で忙しい方が多いと思います。

自分は持ち株を減らしてしまったので日経デルタロングしかないのですが、それでもいくつかの銘柄には注目しているところです。

今週決算が一巡すれば、来週以降その業績を見ながら足の長い資金の買いも入ってくるのではないかと考えています。

実際にソニーなどを見ても日本株を買えない理由は少なくなってきていると思いますから。

先日ブログ記事にも書きましたが、グローバル投資家の鉄板戦略である日本株のアンダーウエイトが効かなくなるマーケットが始まっていると考えています。

先日のブログ記事はこちら

今週も基本は強気でポジションをコントロールしていく予定でいます。