「覇権」で読み解けば世界史がわかる

「覇権」で読み解けば世界史がわかる(神野正史)

河合塾講師の方が書いた歴史の本です。

歴史を国の興亡という観点から捉えて、過去の大国がどのように興り、どのように衰退していったか、その共通点をコンパクトに法則としてまとめています。

歴史小説が好きな人なら、「ああ、そうだよね」、と確認になると思います。

普段あまり歴史小説を読まない人であれば、「そういうものか」という発見があると思います。

この本は歴史を読み物として大胆にコンパクトにまとめて、さらにそれをルール化する、という、教科書からエッセンスを面白そうに抜き出し暗記すべきところを提示するという予備校テキストのノリで書かれています。

ですから、非常にわかりやすく簡便にまとまっており、すらすら読めます。
ただし、著者がわざとなのか本音かわかりませんが、少し歴史をうがった見方で書かいています。
また、予備校テキストで得る知識だけでは学問にはならない、ということも頭に入れておかなければなりません。

ですからすらすら読めるからと、素直な気持ちでサクサクッと読むというよりも、自分で突っ込みどころなどを考えながら読む本だと思います。

さて、この本を読みながら、日本やアメリカ、中国などの行く末を考えてみました。

日本はもう衰退期、アメリカは絶頂期から徐々に衰退期に落ちていくところ、中国は大国として絶頂期まで行けるかどうかの正念場、という個人的な感想です。

自分の頭で考えるということが前提ですが、これからの世界の流れを大まかに捉える材料の一つとして読むにはいい本です。